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旧・国鉄を母体として設立された日本テレコム。その日本テレコムが新規参入第3弾として東名阪にて単独で展開したのがデジタルホン。それ以外の地域で日産自動車と合弁で展開したのがデジタルツーカー(「デジタル」は日本テレコム資本を、「ツーカー」は日産資本を意味する)。その2つが、後のJ-PHONEとボーダフォンの母体となりました。J-PHONE時代はカメラ付き携帯電話などで圧倒的なブランド力を誇り、一時期はauを抜く加入者数を獲得したものの、ボーダフォンとなってからは迷走続き。イギリス法人のボーダフォンの画策で持株会社傘下の日本テレコムを外資に奪われ、さらにソフトバンクに身売りされるなどの苦難がありました。そのボーダフォンも長引く迷走をとめられず、ついにソフトバンクに買収されてしまいました。 こうして第4の創業を迎えんとすソフトバンクモバイル。2006年度上半期は巧みな広告戦略とAQUOSケータイ(905SH)などのキラー端末でブランドイメージを定礎せんとすため、惜しみない企業努力に励んでいきました。結局は拝金主義かという厳しい叱責の声もありました。松下幸之助氏がニッパー犬に強い憧れを持っていたため、ビクターの救済買収に乗り出したように、孫 正義氏は携帯電話事業への強い憧れを持っており、新規参入するよりは既存の事業者をM&Aによってグループ入りさせるほうが初期投資が少ないと判断したため、そうせざるを得なかったのです。 第4の創業にあたり、ソフトバンクモバイルは人海戦術ともいえる13機種の大量投入を決意しました。なんということでしょう! ![]() ハイエンド端末と中堅端末の型番が*10からのスタートとなり、エコノミー端末の型番は従来からの続きという形になります。AQUOSケータイこと905SH、SLIMIAこと705SH、705T、904SH、なんと、日進月歩のケータイ業界において異例のロングセラー端末になっている803Tもソフトバンクブランドの端末として引き続き売られることが決まっています。803Tはドリカムを起用した宣伝力もさることながら、音楽プレーヤを意識した機能が受けているんですねぇ・・・。 さすがです。ソフトバンクになっても目の付けどころがシャープです。今回度肝を抜いた端末は国産のカメラつき携帯電話初の5メガ&3倍ズームを実現してしまった910SHでしたが、国内のUMTS網のみに対応するというのが残念です。しかし、904SHと比べて10g以上の軽量化を実現しています。あのコンパクトなボディでどうやって3倍ズームを実現しているのやら。デジカメの常識を変えたといわれた、ミノルタのDiMAGE Xシリーズのようにプリズムを使った屈曲光学レンズを採用していると思われますが・・・。 今回から従来のPDC端末を踏襲したUIに回帰する動きが強まっているらしく、東芝製端末では常駐キャラクター「くーまん」が3G端末に登場します。人によってはオフにしたくなる機能ではないかと思われますが、むしろケータイ初心者にとってはケータイと付き合う上での重要な要素になると思われます。910Tは904Tの後継機と思われますが、フルブラウザ搭載で、プレス向け画像ではYahoo! JAPANをブラウズさせています(笑)。これまで、ノキア製端末のオーナーの特権だったフルブラウザが、ついにソフトバンクでも市民権を得そうです。 通が選ぶメーカーとして日本でも人気が高まっているノキア。804NK(NOKIA N71)はまさに国産端末のトレンドを取り入れた、食指を動かす端末になっていました。702NK(NOKIA 6630)や702NKUがある意味挑戦的な端末だったので、スペック的にもとっつきやすかったのです。今度はNOKIA N73が705NKとして発売されます。おそらくビジネスマンや保守的なケータイユーザしか喜ばないであろうストレート端末ですが、最大の特徴は910SH以上にこだわったカメラ機能。 910SHが3倍ズームならば、705NKはカール・ツァイスレンズ採用のカメラモジュール搭載。鷲の目と称される、定評あるテッサータイプのレンズで貴重なスナップを高画質でとらえてはいかがでしょう。同じような意味で、ソニー・エリクソンのサイバーショットケータイ(海外ではすでに登場しているらしい)、ライカのレンズを搭載したパナソニックのLUMIXケータイの登場を期待したいと思っています。筆者にとって、ノキアやモトローラの端末を保有することはステータスになっていますが、これがSIMフリーかドコモ向けだったら欲しいと思っています。 サムスンの804SSがおおむね日本でも受け入れられたのか(韓国もケータイ大国)、705SCや706SCもやはり薄さにこだわった端末になっています。705SCはスライド式なのに薄いのが憎い。どこかD901iSを思わせるデザインですが、D901iSと比べると約半分の薄さになっています。706SCは705SCよりもさらに薄くなって12.3mm。韓国人は日本人以上に薄い端末が好きだなぁ。しかし、10月中旬に、ドコモ版RAZRであるM702iS、M702iGが登場するのでなんともいえないです。 新サービスも続々と発表し、先発の2社に必死に追いつかんとしています。ある意味Yahoo! ケータイは軽薄なイメージが付きまといますが、3G版「ステーション」のS!キャストのほかにもソフトバンク版iチャネルのライブモニター、ソフトバンク版デコメールのアレンジメール、ソフトバンク版プッシュトークのほっとステータスおよびサークルトークと、多くがNTTドコモが先駆者となったさまざまなサービスがソフトバンクでも提供される予定になっています。前述のとおり、携帯電話事業を手がけることを夢としていた孫 正義社長は、まさに携帯電話事業に一生を賭けるといっても過言ではないほど気合が入っています。本当の意味でビジネスらしいです。ボーダフォン時代に生じたさまざまな負の遺産を一掃し、悲願のau超えにむけて着実に戦略を練っているようです。 ソフトバンクというと、最近、スパボ(スーパーボーナス、特別ハピボともいう)という割賦販売を始めたようですが、ずっとソフトバンクにとどまるならメリットは大きいと思われます。むしろ、インセンティブの存在を認めたうえで導入したサービスですから、インセンティブに頼る日本のケータイビジネスの変革が求められる上で注目すべきサービスではないでしょうか。もともとはしごケータイ(キャリアを転々と変更する)という行為自体問題視すべきもので、実際、短期でキャリアをはしごするとブラックリストに載って契約ができなくなるということもあるようです。ちゃんと各キャリアの強みを知った上で番号ポータビリティを活用し、あとは移行したキャリアにとどまるべきでしょう(ちなみに筆者はドコモ暦5年)。そのような事情から導入されたサービスではないかと筆者は思っています。 対するNTTドコモの中村維夫(なかむら まさお)社長は、定例会見にて20機種以上もの落下傘部隊を大量に投入し、顧客のニーズに応えたいとしています。今、最も軌道に乗っている3G網といっても過言ではないFOMAですが、903iシリーズと703iシリーズ、それにSIMPUREシリーズ、キッズケータイをあわせて20機種以上投入し、番号ポータビリティに備えんとすようです。ワンセグ端末も追加投入するようですが、ドコモ版AQUOSケータイは?シャープ初のWVGA端末は?・・・その点もかなり気になります。 (2006.10.13更新)903iシリーズのラインナップが発表されました。なんと、ドコモ版AQUOSケータイも発売されることになりました。詳しくはこちらをご覧ください。 (2006.10.04更新) 次々と発表される端末の大量投入に対し、煮え切らない態度を取っていたNTTドコモが、ついに903iシリーズを来週発表することを公表しました。903iシリーズ全機種で提供されるであろう新サービスに関しては以下のとおりです。 ■メガiアプリ携帯電話にもアプリケーションを提供できるようになった画期的なサービス、iアプリ。実態はJavaがベースになっているDoJaプロファイルによってプログラミングされたアプリケーションを配信するサービスになっています。誕生当初の503iシリーズが対応するDoJa1.0では約20KBと、非常に限られた容量でした。しかし、504iシリーズで採用されたDoJa2.0では一気に約130KBにまで容量が拡大され、ゲームの表現の幅が広がりました。さらに、505iシリーズで採用されたDoJa3.0ではさらに容量が230KBまでに拡張され、メール機能などをiアプリで実現できるiアプリDXに対応。 ドコモのauに対する逆襲と目された900iシリーズではDoJa3.5を採用。ついに従来のFOMA 2102Vシリーズと比べて約4倍、505iと比べて倍以上の500KBのアプリに対応するようになりました。以降、FOMAでのDoJaプロファイルはこのDoJa3.5をベースに拡張や簡略化がなされたものになっています。しかし、その500KBの領域を以ってしても、ついに限界が訪れることになりました。容量に関してはMIDPを採用しているソフトバンクのS!アプリに容量で先を越されてしまい(メガアプリ)、iアプリの優位性の一部が失われることになりました。ついに、NTTドコモでも1Mアプリ時代に突入することになったのです。メガiアプリ導入と同時に、往年の名作ゲームが公開されることも発表されています。 ■NapsterアンチiPodの方、そして、好きな音楽をとっかえひっかえしたい方、朗報です!ついに、定額で音楽が聴き放題という、新しい音楽配信サービスが日本でも始まりました。しかも、903iシリーズでも対応するという噂があります。Windows Media Audio(WMA)形式で音楽が配信されることになります。もともとNapsterはP2Pソフトの代表格でしたが、係争により路線変更せざるを得なくなったために音楽配信サービスに鞍替えしたのです。Napster Basicは月額\1,280で、WMAに対応した携帯音楽プレーヤにダウンロードした音楽を転送して聴けるNapster TO GOは月額\1,980で好きな曲をダウンロードし放題で楽しめます。富士通から発売されたF902iSは、おそらくNapsterへの対応を模索するためにWMAに対応したと見られます。 ただし、日本ではまだ始まったばかりということもあり、邦楽のラインナップは非常に乏しいです。ほとんどが洋楽になります。邦楽はCDで聴くから、本格的に洋楽に入門したいという方にお勧めのサービスだと思います。NTTドコモがタワーレコードの筆頭株主になったのは、おそらくFOMAのNapsterへの対応という事情もあると見られます。後述する着うたフルに関してはドコモはお情けで展開しているだけで、実際は音楽プレーヤ機能を使って欲しいという意向が働いていると見られます。そういったことと、音楽配信サービスとしてコケにされているLISMO(コストパフォーマンスが悪すぎる)への対抗策としてNapsterへの対応を決意したのでしょう。 ■着うたフル2004年にauが開始して以来、各社に衝撃を与えた着うたフル。ドコモもようやく重い腰を上げ、今年になってP902iSやN902iX、P702iDで先行導入されましたが、903iシリーズでは正式に対応されることになるようです。 NTTドコモが着うたフルの導入に奥手だったのは、音楽を聴きたいなら音楽再生機能を使って欲しいという意向や、Napsterのほうに力を入れる方針があったためとされています。また、音質の悪さから、着うたフルの存在意義を疑問視していたということもありますが、ドコモではiモーションで配信できるデータの最大容量である5MBまで容量を拡大したり、ビットレートを携帯音楽プレーヤ標準の64〜128kbpsに引き上げるなどしてその指摘をかわそうとしています。音質が悪いという理由で着うたフルを使って音楽を聴くことをためらっていた方は、迷わずドコモを選びましょう。 すでに主要6社の903iナンバーの端末がJATEの審査を通過しています。iモード生みの親の夏野 剛氏が仕掛ける夏野マジックに期待が集まっています。また、ドコモのキラー端末になりそうなドコモ版RAZR、M702iSやM702iGが2006年10月中旬に発売されます。世界的に大ヒットしているRAZRですが、日本ではその人気が通用するのか、非常に気になります。 (訂正)M702iS、M702iGは2006年11月3日現在も市場に流通しておりません。ただし、11月中の発売は確実視されているようです。 |
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